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みきこ

Author:みきこ
福島県いわき市在住
1977年4月3日生 
おひつじ座
♀ A型 

普通の家庭で育ち、お寺に嫁ぐ。

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本を読みましょう

秋の夜長の御供は本です。

お父さんと伊藤さん 中澤日菜子:著

偶然見つけた作家さんの作品。
ちょうど、父の具合が急に悪くなり、余命宣告された頃に出会った作品でした。
最近、有名な俳優さんたちによって映画になってびっくり。それに伴って、辛い時期を支えてくれたものが手の中からこぼれていくような寂しさも覚えましたが。
それに、上野樹里さんは大好きな女優さんですが、何となくわがままっぽいイメージの方が強くて、う~ん、と思ってしまったし。
原作の彩はもう少し気が弱いようなイメージだったので。
あらすじは映画のHPなどの方が詳しいので割愛しますが、お父さんと成長した大人の娘の関係と、その間にいる娘の彼氏との奇妙な共同生活を綴ります。彼氏が20歳以上は慣れているからこそ成り立つ共同生活だな、と思います。
若かったら、どうしても自分たちのことしか考えないので(この彩のように)、別れるか、お父さんを無理やり追い出すか、あまり良い結末にはならないでしょうし、早々に破たんするでしょう。

兄家族に追い出されてやってきたお父さんは、そんな立場なのに自分の価値観を押し付け、奇妙な日用品を娘たちの住まいに持ち込み、毎日をひっかきまわしますが、何となく、変われない年を取った父親の寂しさみたいなものも感じます。
そして、ラストですが、私は泣きました。
去って行く父親の背中の寂しさと、人生の終盤を迎えた人間の寂しさとがとてもよく表れていると思いました。
うちの父も昭和の父で、口下手で、勝手な人で、心が通うことはついぞなかったのだけれど、年を取っていく姿、命が消えゆく姿と重なって涙が止まりませんでした。
この作品の後、しばらく作品の発表がなかった著者ですが、ここのところ、たくさん作品が出てきて嬉しいです。
人間て優しくて臆病で、でも、とてもあったかいのだと。しみじみと感じる作品が多くて、大好きです。
最新作の『PTAグランパ!』も良い作品です。

本を読みましょう

ナイルパーチの女子会 著:柚木 麻子

怖い怖い、ひたすら怖い。
読み進めるのがつらい、でもやめられない、という、中毒小説。
最近高校生直木賞の受賞作に決まりましたが、高校生がこれを読んで大丈夫なの・・・
ナイルパーチというのはいわゆる代用魚で、回転ずしやら加工品やらに多く使われる魚で、非常に繁殖力が強く、他の種を駆逐し、生態系を荒らす、という要注意外来種とのこと。
出会いは本当に単なる友情だったのに、気付けばその関係は狂気でしかなかった。
激安回転寿司が苦手になりそうな小ネタもありつつ、最初は順調に見えた女同士の付き合いがだんだんおかしな方向へ進み、ストーカー行為やメール攻撃、ネットでの誹謗中傷など、現代の病がてんこ盛り。

私もあんまり女友達がいる方じゃなくて、一緒に旅行に行ったりするような友達もおらず、本当に、それこそ真剣に悩んだ時期もあるけれど、ふと入ったお店でバカ騒ぎをしている女同志の集まりを見ていると、すごく疲労を感じることもあり、最近は私は私、と思えるようになってきました。
それでも、職場などでグループになっている人たちを見るとほんのりと寂しさを感じることもありますが。
この作品に登場する女たちはとても極端な例ではあるけれど、女同士の付き合いの気軽さ、面倒くささ、距離の取り方など、その本当に微妙な力加減に考えさせられます。
そして、ときどき登場する「圭子」という、かつて主人公の女性に友情という名の攻撃を受け、その後の人生が変わってしまった女性がそのような難しい関係性の縺れを解きほぐす道しるべになっていて、ラストには攻撃的な主人公も、受け身だったもう一人の主人公も、そして圭子もまた、希望を見いだせるのが救いでした。
さすが、あっこちゃんシリーズの著者。

女同士が怖いのは身をもって知っているけれど、男同士っていうのはどうなんだろう。
誰か作品にしてくれないでしょうか。

本を読みましょう

久しぶりにとても良い本に出会えました。

『誰がために鐘を鳴らす』 著:山本幸久
もうすぐ廃校になろうとしている男子高校が舞台。
たまたま音楽室の楽器類を運び出すために集められた同じクラスの男子たちがハンドベルの演奏をする羽目になっていくという内容。
お仕事小説が得意な著者ですが、今回の主人公は高校生、しかも男子。
すごく良かった。
ハンドベルに仕組み、演奏方法、ハンドベルの楽譜の読み方、さらにはハンドベルの作り方まで知ることができます。
青春小説、お仕事小説のすべてがつまっていて、映画になっても面白いと思います。
登場人物も面白い。
普通の高校生がハンドベルというとても珍しいものに夢中になっていく様子がとても清々しくて良かった。
中が悪かった男の子たちが団結していく様子は“ベタ”と言えばそうかもしれないけれど、それがクサくなくてさらりとしているのも良かった。
前作の「店長がいっぱい」という作品の登場人物がこちらでも重要な人物として登場しているのも、その人物の別な一面が見られて好感がもてます。
最近のおすすめです。

至福

大好きなミュージシャンのエッセイ集を読んでいる。
単なる日常の記録だけではなくて、そのことから思いめぐらす思考が深くて複雑で、でもそれは、生み出される音楽から思っていた通りではあったのだけれど、受け止めるのにも、私の中で消化するのにもすごくエネルギーのいることで。
久しぶりに文字と格闘しています。
それが結構、楽しかったりして。
他にも優先的に読まないといけない本がたくさんあるのだけれど、ついつい手に取ってしまう。
そして、適当に開いたページから読んでみたりもする。
昨日の夜、探して買ってよかった。

本を読みましょう

なでし子物語 著:伊吹 有喜

『四十九日のレシピ』で有名な伊吹氏の作品。
おとぎ話と現代のお話がごっちゃになったような不思議な空間で過ぎる日々のお話。心から愛されることを知らない子らと、その子らを取り巻く大人たち。
母に捨てられた少女が祖父のもとに引き取られ、祖父が働くお屋敷で過ごすようになるが、学校でもいじめられ、愛を知らずに育った子供。また、療養に来たお屋敷のお坊ちゃんも父は忙しく、母は出て行ったきり、体が弱くて友達もいない。家庭教師とともに少女のお世話になるお屋敷にやってくる。
昔のまま時が止まったようなお屋敷。そして、昔の思い出の中に住まう女主人。
二人の子供たちの出会いは地域に伝わる昔話のようで感動的。
少女に興味のある少年に、少女はなかなか心を開けない。愛を知らない、とはこういうことなんだろうか、と思う。
でも、少年に付き添う家庭教師のおかげで少しずつ少女にいろいろな変化が訪れる。そして、少年も変わる。お屋敷を預かる大人たちも変わる。
内容としては少々重たいものがあるが、伊吹さんの文章の面白さで続きをどんどん読みたくなる。どうやら続編も計画されているよう。また一冊の本となって手許に来ますよう、楽しみな作品。

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