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みきこ

Author:みきこ
福島県いわき市在住
1977年4月3日生 
おひつじ座
♀ A型 

普通の家庭で育ち、お寺に嫁ぐ。

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なんてことでしょう

うちのお寺には、お参りする方が絶えてしまったりして、墓地を明け渡していただいたおうちの墓石を集めた場所、通称「無縁様」と呼ばれる一画があります。
その無縁様は夫君と私がクラスは慣れの目の前にあります。

金曜日の夜のこと。
レッスンから9時過ぎに帰ってきた私の車のライトが、何やら、いつもと違うきらきらとしたものに当たり、いつもの風景とは違って見えました。
なので、車のライトをつけたままにして近付いてみると、それは、

小さな仏像と黒塗りの小ぶりなお位牌でした。

最初は、お寺のおとうさんが預かって置いたのかな、とも思い、不審に思いながらも家に入りましたが、どう考えてもおかしい・・・
もし、そうだとしたら、本堂か、位牌堂の隅にでも持って行くはずで、こんな夜露にさらされるところには置くはずがない・・・
家に帰って、夫君に説明すると、
「おそらく、黙って置いて行ったのではないか」
とのことで、まあ、恐らくそうなのでしょうね。

次の日、夫君に見に行ってもらうと、昭和52年の水子のお位牌だったそうです。
お寺のおかあさんも預かった覚えはないので、置いて行ってしまったのでは、とのこと。
私が夜目ではありますが、見た限りきれいだったので、今まできちんと管理していたのではないかと思います。
そして、わざわざ無縁様に置いて行かれた、ということは、そこが「無縁様」で、お花やお線香をあげてもらえるとわかっている方がしたことではないかと思います。
このお位牌の水子のお父さんやお母さんがそんなことをするかな・・・
もしかしたら、お父さんやお母さんがおうちにいられなくなって、自分も仏様のお守りが出来ないので置いて行かれたのかな・・・
などと、いろいろ考え、それにしても、あんなところに黙って置いて行かなくてもいいのに、とも思いました。

一言、相談してくだされば。
何なら、お位牌の魂を抜いてご供養して差し上げることも出来たのに。
黙って置いて行かれて、仏様が寂しい思いをされるより、よっぽどその方がいいと思うのです。
おそらく、若い方がされたことではなくて、ある程度年齢の言った方で、無縁様の意味が分かっている方がしたことだと思うから。
置いて行かれても、勝手にご供養は出来ないので、しばらくはそのままにしておくほかありません。
仏様が寂しい思いをされる時間が長くなるのですよね。
水子は赤ちゃんの仏様ですから。
そして、また、私にも水子の兄がいるので、何となく他人事とは思えなくて。

寂しく悲しいです。
置いて行かれた方に、お電話でも匿名ででも、ご連絡いただける良心がありますように。

本を読みましょう

秋の夜長の御供は本です。

お父さんと伊藤さん 中澤日菜子:著

偶然見つけた作家さんの作品。
ちょうど、父の具合が急に悪くなり、余命宣告された頃に出会った作品でした。
最近、有名な俳優さんたちによって映画になってびっくり。それに伴って、辛い時期を支えてくれたものが手の中からこぼれていくような寂しさも覚えましたが。
それに、上野樹里さんは大好きな女優さんですが、何となくわがままっぽいイメージの方が強くて、う~ん、と思ってしまったし。
原作の彩はもう少し気が弱いようなイメージだったので。
あらすじは映画のHPなどの方が詳しいので割愛しますが、お父さんと成長した大人の娘の関係と、その間にいる娘の彼氏との奇妙な共同生活を綴ります。彼氏が20歳以上は慣れているからこそ成り立つ共同生活だな、と思います。
若かったら、どうしても自分たちのことしか考えないので(この彩のように)、別れるか、お父さんを無理やり追い出すか、あまり良い結末にはならないでしょうし、早々に破たんするでしょう。

兄家族に追い出されてやってきたお父さんは、そんな立場なのに自分の価値観を押し付け、奇妙な日用品を娘たちの住まいに持ち込み、毎日をひっかきまわしますが、何となく、変われない年を取った父親の寂しさみたいなものも感じます。
そして、ラストですが、私は泣きました。
去って行く父親の背中の寂しさと、人生の終盤を迎えた人間の寂しさとがとてもよく表れていると思いました。
うちの父も昭和の父で、口下手で、勝手な人で、心が通うことはついぞなかったのだけれど、年を取っていく姿、命が消えゆく姿と重なって涙が止まりませんでした。
この作品の後、しばらく作品の発表がなかった著者ですが、ここのところ、たくさん作品が出てきて嬉しいです。
人間て優しくて臆病で、でも、とてもあったかいのだと。しみじみと感じる作品が多くて、大好きです。
最新作の『PTAグランパ!』も良い作品です。

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